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2019.02.13 23:58

第9回 学生見学会「ヤンマー株式会社」の報告

 平成31年2月13日(水)、9回目となる「学生見学会」が、①ヤンマー株式会社 特機エンジン統括部尼崎工場(尼崎市)、②ヤンマーエネルギーシステム株式会社 集中監視センター(梅田ゲートタワー)、③ヤンマー株式会社 本社ビル(大阪市北区茶屋町)を見学先として実施された。

 12:15   工学部階段教室前集合・点呼

 12:30   貸し切りバスで大学正門を出発
 13:30   尼崎工場着 注意事項、工場概略説明(約20分)

 14:00~  舶用エンジン製造工場見学(約1時間)、質疑応答(約20分)

 15:30    尼崎工場出発

 16:10   梅田ゲートタワービル着

 16:20    集中監視センター見学(約50分)

 17:20    本社ビル見学(約30分)

 18:00~  本社ビル12階食堂でヤンマー市大OBを交え懇親会

 20:00頃 現地解散

バスで大学を出発する時点で「学生見学会」のスケジュールが開始する。ヤンマー尼崎工場に到着するまでの間、車中では、引率の先生方、同窓会役員全員がマイクをとり、自己紹介がてら、参加学生にさまざまな語り掛けが行われ、見学に向かう一団としての一体感が生まれた。

ヤンマー尼崎工場に到着すると、会議室にて、創業後100年を超えるヤンマーの歴史の概要、ヤンマーは、「食料生産」と「エネルギー変換」の分野のさまざまな課題解決において、今後も貢献し続けていくこと、尼崎工場は、「エネルギー変換」の分野における、特に世界が注目する高品質舶用大型ディーゼルエンジンの一貫生産拠点であること、などの説明を受けた後、2班に分かれて大型ディーゼルエンジンの製造現場の見学をさせていただいた。そこでは、美しく整理・整頓された巨大な工場建屋のなかで、機械加工工程、組立工程、艤装工程、試運転工程を経て、見上げるほどの舶用ディーゼルエンジンが完成していく様子をつぶさに見ることができた。

尼崎工場を後にして梅田ゲートタワービルに移動し、同ビル内に入居するヤンマー集中監視センターを見学させていただいた。同監視センターには、透明・半透明を切り替えることができるウオールを介して監視ルームと隣接するプレゼンルームが設けられており、このプレゼンルームにて、半透明に切り替えられたウオールに映し出されるコンテンツに基づいて、OBであり監視システムの開発者である松木遠隔監視センター長による説明を受けた。20,000を超える内外の法人、個人クライエントの機器をこの監視センターにつなげ種々のエラーに即座に対応することによりクライエントに安心を提供することができるとのことである。

続いて、ヤンマー本社ビルを見学させていただいた。ヤンマー創業の地である大阪茶屋町に、創業100周年を記念して2014年に竣工した現ヤンマー本社ビル(YANMAR FLYING-Y BUILDING)は、食とエネルギーを考え、持続可能な資源循環型社会に向かい、テクノロジーで社会の課題に応えようとするヤンマーのこだわりが随所に現れたビルとなっている。南面の大規模な壁面緑化、北側壁面の海を行く船の帆をイメージしたフォルム、最新環境技術を駆使したCOゼロ・エミッションシステムなどである。事務・会議スペースは、デザインや機能が追及されていることは勿論であるが、働き方にも改革がなされている。たとえば、このビルで働く職員は、自分の席が決まっていない、とのことである。所属部門により、おおまかなエリアは決まっているが、周囲と隔離できるスペースを含め、さまざまな形態の執務スペースがフロアのいたるところに設置されており、そのどこに居て仕事をしてもよい、とのことである。

盛りだくさんな見学スケジュールを終えた後、ヤンマー様のご厚意により、本社ビル12階の「社員食堂」において、懇親会を開いていただいた。「社員食堂」といっても、想像できる範囲をはるかに超えた場所であった。「プレミアムマルシェOSAKA」と名付けられているこの「社員食堂」は、土日には一般にも開放されているという、とても素敵な「カフェ」である。

OBである森本専務はじめ、7名ほどのOBにもご参加いただいた。冒頭の森本専務からのお話、大学より長崎研究科長のお話のあと、会場のあちこちで、先輩方、先生方と参加学生との間で、時間いっぱいまで楽しい交流の輪が広がった。

今回も、学生諸君にとって、先輩が所属する施設を見学することができ、また、先輩と交流することもできた点で、とても有意義であったと思うと同時に、学生諸君は、とても礼儀正しく振る舞い、尼崎工場でも、集中監視センターでも、ヤンマー本社ビルでも、積極的に質問をしていた点が印象に残った。

長崎研究科長とご相談し、次回の学生見学会は、本年9月開催を目指して計画する予定である。

最後に、今回の見学会開催に際し、大変お世話になりましたヤンマー株式会社の関係の皆様に、厚く御礼を申し上げます。

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S52機械科卒 吉田 稔(副会長)

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