ご挨拶
大阪市立大学工学部同窓会会長 吉田 稔
斉藤壽士前会長の後を引き継ぎ、第26期(2023-2024年度)の当同窓会の会長職を拝命することになりました、吉田 稔でございます。当同窓会は諸先輩のご尽力により継続発展し、60年以上の歴史と10,000名を超える連絡可能な会員を擁する同窓会であり、それだけでも身の引き締まる思いがいたしておりますが、第26期は大阪公立大学(以下、新大学といいます)の開学にあわせて設立されたばかりで本格稼働に向けた活動が期待される工学部各学科別同窓会や、市大の全学同窓会、新大学の全学同窓会(校友会)との並走期間ということもあり、コロナ禍での対応や新大学の各学科別同窓会の設立を巡り風通しよく議論を重ねてきた役員各位(下記ご参照)に継続就任をお願いしました。これら各役員各位ともども、精一杯務めさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
僭越ながら簡単に自己紹介をさせていただきますと、私は、昭和52年(1977年)に機械工学科を卒業後、油圧機器メーカー設計部勤務を経て1980年に弁理士登録をし、以後、大阪市内で弁理士業務を続けているという、エンジニアや工学研究者としての経歴をお持ちの多くの同窓生から見れば、変わり種かもしれません。しかしながら、クライエント企業や研究機関で生まれる技術的な「ひらめき」を特許権等の知的財産権という形にする業務を通じて、これまで世の中に存在しなかったものを生み出す発明(開発、創作)という尊い行為がより活性化し、もっともっと尊重され、日本が再び技術力で輝く国になって欲しいと願っている一人です。ここ数十年で日本の技術力、競争力が相対的に低下したといわれておりますが、日本人の底力がそんなものではないことは、例えばWBCでの日本チームが証明済であり、科学技術のあらゆる分野においても、日本が世界に伍する、あるいは優位に立つことができないはずはありません。こうしたことを言葉で発するリーダーが増えていってほしいとつくづく思いますし、現役で活動しておられる会員の皆様にはぜひこのことを意識していただき、現役を引退された会員の皆様には、若い世代との触れ合いにおいて、このことをお伝えいただきたいと思います。
さて、当同窓会の会員の皆様は、同時に、卒業学科に応じて新大学工学部の機械工学科同窓会、電気系同窓会、化学バイオ工学科同窓会、建築会(建築学科同窓会)、または都市会(都市学科同窓会)の会員を兼ね、これらの同窓会から提供される情報・サービスをもお受けになることになります。ちなみに、新大学の各学科別同窓会の代表の多くは、下記の通り、当同窓会の役員が兼任いたします。
一方、当同窓会は、昨年以降、会費収入が途絶えたという状況のなかで、現在の3回生が卒業する2025年3月までは、市大工学部とのかかわりを前提とした、従前の例を踏襲した活動を続けさせていただき、行事予告や各種の報告は、適宜ホームページ上に掲載させていただきますが、2025年4月以降は、当同窓会と市大工学部との直接の関りがなくなり、前述しました新大学の各学科別同窓会が本格稼働に移行する時期となります。それゆえ、今後2年間は、2025年4月以降の当同窓会の在り方を引き続き検討し、方向性をお示しすることが、役員会の重要な職責の一つとなると考えております。
最後になりましたが、会員の皆様のご活躍とご健勝をお祈りしますとともに、当同窓会の今後の活動につき、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
2023年度 大阪市立大学工学部同窓会 役員名簿(敬称略)
会 長 吉田 稔(機S52 公立大学機械工学科同窓会初代会長)
副会長 岩崎正義(電S47)
同 神門 登(化S45 公立大学化学バイオ工学科同窓会初代会長)
同 日野康雄(土S50)
同 宇野勝久(建S49)
同 斎藤壽士(物S44 公立大学電気系学科同窓会初代会長)
会 計 黒山泰弘(土S50 事務局)