第7回 学生見学会「ダイハツ工業株式会社」の報告です。
平成29年2月16日(水)、6回目となる「学生見学会」が、「ダイハツ工業株式会社
本社・池田工場」を見学先として、次の要領で実施された。
13:15 工学部階段教室前集合
13:30 貸し切りバスにて出発
14:30 ダイハツ工業(株)本社・池田工場到着
14:45 本社小ホールにて、ダイハツ様および大学より挨拶
14:50 ダイハツ史料展示館「Humobility World」および完成車組み立てラインの見学
16:15 同社池田第一地区・教育センターの見学およびOBとの懇談・質疑応答
17:30 同窓会挨拶
17:45 貸し切りバスにて阪急石橋駅近くへ移動の後、解散
18:00~20:00 石橋駅近くの「旬彩美食 武蔵」にて懇親会
今回の見学会は、ダイハツ工業株式会社 本社・池田工場を見学先として実施された。参加者が大学工学部の学生ということで、同社管理センター 人材開発室 採用・教育グループのご厚意により、一般的な見学コースに加え、特別に、同社「教育センター」の見学をプログラムに加えていただくことができた。
ダイハツ史料展示館「Humobility World」では、「くらしを考える、軽を考える」をテーマに、広く、明るい空間に、同社の軽自動車の開発の歴史が時代ごとに開発当時の庶民のくらしの様子を理解できるセットとともに、実車および特徴的なエンジンのカットモデルなどが分かりやすく展示されていた。案内役の女性スタッフの説明もわかりやすく、学生諸君も楽しそうに見学をしていたが、展示内容の時代背景(昭和20~30年代)を知る筆者にはむしろ、なつかしさが際立った。
完成車の組み立てラインの見学が続いた。車体が連続してコンベアで流れる間に、ラインに沿って配置された多数の作業ステーションで、それぞれ担当の作業者が部品の取り付けや艤装作業を行う。各ステーションのタスク時間は13秒とのこと。すなわち、13秒ごとに完成車が生み出される。しかも、車種や色、オプション内容が異なる車体がランダムで流れ、指示データにしたがって作業者は正確に担当の組み立て作業を行う。日本製の自動車の高品質を支える仕組みの一端を垣間見ることができた。
「教育センター」は、新入社員や海外からの研修生に対して自動車の構造や機能を具体的に理解させる施設である。車体、ブレーキ、サスペンション、車輪、ステアリング、エンジン、トランスミッション、ディファレンシャル、ドア・ウインドレギュレータなど、自動車を構成する構造部品、機能部品のすべてを実際の可動モデルを使いながら理解することができる。案内・説明役は、工学部OBの本多匠様にご担当いただいた。
今回も、自動車の開発の歴史、組み立て現場の実際、自動車の構造・機能の理解、先輩からのアドバイスと、盛沢山な内容の見学会であり、学生諸君にとって、とても有意義な一日であったと思われる。
懇親会は、今回はダイハツ様からは業務の都合でご参加いただけなかったが、同窓会役員と参加学生諸君との間で、打ち解けた雰囲気の中でさまざまな話題に会話の花が咲いた。
S52機械科卒 吉田 稔(副会長)