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2016.11.04 21:13

『 大阪市立大学の建築を「見る」「語る」 』 参加 レポート

 11月4日(金)大学主催の『 大阪市立大学の建築を「見る」「語る」』に参加してきました。

「見る」キャンパスツアー
抜けるような秋空の爽やかな日和で、集合は学術情報総合センターでした。ガイド役の倉方俊輔氏(工学研究科准教授)より「建築の見方 楽しみ方」のレクチャーを受けたのち、学情センターの屋上から杉本キャンパス全体を俯瞰、1号館の前庭を通って、1号館内部、時計塔屋、旧食堂、学生サポートセンター(旧図書館)、旧図書館第1書庫をツアーしました。
これらの建物は「モダニズム建築」という様式だそうで、大阪市土木部建築課の伊藤正文氏の設計で1930年代に完成したということです。倉方さんの説明を聴きながら建物を「見る」と、装飾を排した直線的で機能的な全体デザインではありますが、設計者こだわりの芸術的造形が絶妙のリズムで配置されているのが判ってきます。要所のポイントレクチャーが、気づきと理解を深めるガイドとなり学生の頃からずっと目にしてきた古い建物が、全く違った新鮮なものに見えてくるのは不思議でした。
また、先人の設計コンセプトを守りながら建物をリニューアルして、今も現役として使っておられることには感心しました。特に、旧書庫のゴツい梁や・柱、低い天井を上手に活かして、モダンで、瀟洒な会議室に転用されていたのは驚きでした。もうだいぶ以前になりますが、仕事でご一緒した建築家の出江寛さんが、美しく歳を重ねたビルは「古美るである」とおっしゃていたのを思い出しました。

時の過ぎるのを忘れるキャンパスツアー「見る」は、アップしたりダウンしたりクルクル廻ったりの行程でしたが、他の参加者の皆さんも、疲れを感じておられる様子はなく、知的好奇心が満たされたという表情をしておられました。

学術総合情報センター
 [ 杉本町に聳え立つ学術情報総合センター ]

 

「語る」トークセッション
キャンパスツアーのあと参加者全員に、カフェテラスのコーヒー券を配って頂き、一休みして 18:30からのトークセッション『大阪市立大学の建築を「語る」』にも参加しました。
このセッションは、日本法制史、ドイツ近代史、居住空間設計、都市計画、建築史の異なった分野のパネリストが、大阪市立大学の建築について、様々な視点から「語る」もので、感想は「食堂で、唐揚げ定食を頼んだら、海老フライと、上等のソーセージと、美味しいポテトサラダにキャベツが大盛りで、炊きたてご飯と味噌汁のおかわりサービス付きだった」です。広く若い研究者や学生さん、まちづくり関係者の皆さんの栄養になるものと思います。

今回の『大阪市立大学の建築を「見る」「語る』「生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪2016 」のプレイベントに位置付けられており、同フェスティバルの公式ガイドブックの70番の施設として掲載されています。トークセッションの最後に主催者の挨拶で、担当の方から、2度目もこのイベントを企画したいとの表明がありましたので、今回参加されなかった皆さんも次回は是非参加されることをお勧め致します。

また、今回のツアーで古い建物が新鮮に見えた「見る」と、お得感のあるトークセッション「語る」の様子を撮影した写真はスライドショーにしましたので、下記のリンクからご覧下さい。

        Φ.『大阪市立大学の建築を「見る」「語る」』レポート スライドショーはコチラ   ▶

        Φ.『トークセミナー大阪市立大学の建築を語る』開催報告(全学同窓会)はコチラ 

        Φ.「生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪 2016」公式サイトはコチラ       ▶

投稿・写真撮影 森田 至彦 電気・51年卒 副会長 

 

 

 

 

 

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